どんな人が災害医療に向いているのか
日本は自然災害が多い国です。特に地震はここ数年で何度も起きていますし、また最近は天候も不順なことが多く、大雪や大雨、台風などの自然災害も起きています。自然災害以外にも人的災害も起きる可能性があり、災害医療についても注目されるようになってきました。災害医療でも災害現場で働く看護師は、病院とは違った過酷な現場にいることになります。そんな災害現場で働く看護師の仕事はどんな内容なのでしょう。また、災害現場で働く看護師に向いている人とはどんな人なのかも知っておきましょう。大規模な災害が起きた時の医療現場は、平時とは全く違う環境になります。全員を助けたいけれども一人でも多くの人を救命するために、見込みのある人を優先し、そうでない人をやむを得ず後回しにするといった辛く厳しい状況もあります。
災害の急性期を脱した後でも、避難所生活が続く被災者は、心身のバランスを崩しがちです。そんな人たちの継続的な医療支援も看護師の仕事です。災害現場では、時間との戦いになります。誰かに尋ねたり調べている時間がありません。時には、自分で判断しなければならないこともあります。看護のプロとして自分を高めていける人にとっては、とてもやりがいのある仕事だと言えるでしょう。災害医療の看護師に向いているのは、どんなに厳しい状況でも落ち着いて善処できる強さを持っている人、医療チームの一員として統制を保ちながら、別の職種の専門家とも連携ができる人、そして日々鍛錬を重ね、いつ来るかわからない災害に備えられる人です。